11月も下旬。オークランドはすっかり夏であります。 我がメイン家の小さな庭先の、パパが丹精込めて耕した家庭菜園にも収穫を待つかのようにさまざまな夏野菜やハーブ、それ=にトロピカルフルーツたちがおいしそうな実を実らせ始めております。メイン家のパパ、27歳にして早くも「趣味:ガーデニング」なんてプロフィールに書き込めそうです・・・。 苗木の買い付けから腐葉土作りはもちろん、雑草抜きから毎日の水やり、害虫・害鳥駆除にいたるまで、その徹底振りといったらありません。ちょっと妬けちゃうくらいパパに愛情を注がれて・・こんなに大きく育った野菜とハーブたちはなんて幸せ者。ママも野菜になりたいものです(笑) ただ、一気にドでかいキャベツが5つ実ってしまったもんですから、メイン家の食卓は毎日キャベツ尽くしで・・。気分はすっかり芋虫です(笑) え?ママは家庭菜園のために何か貢献してるのかって??あら、ご存知ありませんの、奥様?子育てってね、忙しいんですのよ〜。オホホホ・・。 それでも水遣りくらいできるだろうって?しましたよ〜!後にも先にも一回きりですが。それが何か?それにね、お料理で排出される生ゴミはちゃんと流しの下に溜めておいて、いつでもパパが自由に庭裏のコンポストにご自分で捨てにいけるように流し台の上に出しておくことも忘れていませんよ(笑)いいんです・・。メイン家のガーデニングのモットーにはこうありますから。
“You grow, I cook.”(爆)
そんな可愛い野菜たちを愛してやまないメイン家のパパ。先日6年間の大学生活を終え、更に一週間の短い夏休みも瞬く間に過ぎ去りまして、とりあえず無事に社会人デビューを果たしまた。
“6年間・・・あぁ〜6年間、6年間。”そんな感無量な想いを募らせつつ、家族そろって行ってまいりました。「School of Medicine 35th Qualifying Ceremony」
夕方から始まる式に備えて、まずはMt Edenのベーカリーで買出し。Nana(おばあちゃん)も一緒にCityを見下ろしながらちょっと腹ごしらえです。
 

来年5月の卒業式より大事とされるこの「お式」では、今年無事に学業を終えた医学生たちが集まって“ Declaration of Professional Dedication”なるものを読み上げ、医師として人命救助のために最善の努力を尽くすという誓いを立てると同時に、お気楽だった学生の立場から責任ある医師への資格を与えられるわけです。

要するに“できるだけ人を殺さないようにがんばります”って約束させられたってことでしょうか(苦笑)

このセレモニーへは卒業式同様、自分の家族やお世話になった人たちを招待することになっているのですが、メイン家ではこのイベントをダシに、ある陰謀が企てられていたのです。
そう、実は離婚後約9年間一度もお互い半径1メートル以内に近づいたことすらなかったメインおじいちゃんとNana(おばあちゃん)つまりパパの実の両親を家族として同席させるということでした。
パパとママの結婚式のときも、パパの妹・Rachelおばさんの結婚式のときも、孫のメイン家の娘たちが産まれたときも、家族の大きなイベントにもかかわらず、お互い全く知らんぷり。集合写真だってありませんでした。離婚したってその後は仲のいい友達として、子供や孫たちのための家族のイベントにはわだかまりなく集合し、普通に会話を楽しめる離婚カップルって言うのがごく当たり前のNZです。なのに、この二人ってば、20年以上夫婦してたわりにはギクシャクしすぎだったんです。孫たちのためにも、このパパの一大イベントを機にしっかり解消していただく必要があるのです。 といっても、ギクシャクしすぎているのはメインおじいちゃんの方だけで、Nanaにとってはおじいちゃんとの夫婦生活は人生の一部で過去のこと。おじいちゃんさえ良ければ全く問題ないんですよね。 ああ・・男って何でこう引きずっちゃうんでしょうかねぇ・・・。 とにかく、ママの中ではこの日パパが“Distinction”(優秀)で修了証書を受け取ることよりも何よりも、この二人が笑顔で言葉を交わせるのか!?ということのほうがはるかに大きな関心事となっていまして・・・もう、朝から心臓バクバクものですよ(笑)
だんだんにぎやかになる会場に到着した二人。初めはぎこちない様子だったおじいちゃんも、予行演習の甲斐あってどうやらNanaに挨拶&握手できたようです。(良かった・・・。)
終始何となくではありましたが、ポツリポツリと言葉を交わし、少しずつ心の氷が溶け出した様子の二人。
“What a clever son you’ve got!!”(ずいぶんと賢い息子さんをお持ちね!)
Nanaのこの機転の利いた一言でおじいちゃんの表情がぐっと和らいだのをママは見逃しませんでした。
式の後の軽食パーティー会場へ向かうその途中・・・あ!会話してる!!笑ってる!!嬉しさのあまりママは撮っちゃいました。「あるべき(元)家族の姿」を・・・。

家族の幸せってこういう何気ない瞬間に感じるもの。そしてパパをこの日まで教え育ててくれたのは紛れもなくこの二人。
“Being a doctor was what you set as your goal as a 13 year old, and here we are 14 years later with that worthy goal accomplished…” (Nanaからの手紙より抜粋)
この日のパパの栄光は家族みんなで勝ち取ったものです。お義父さん、お義母さん、本当にありがとう・・・。

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